1984年東京生まれ。私立八王子高等学校芸術コースを経て、2007年に東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。指揮を広上淳一、汐澤安彦、チョン・ミョンフンの各氏に師事。
2006年10月に開催された第14回東京国際音楽コンクール〈指揮〉において、1位なしの第2位(最高位)を受賞。翌2007年3月には、入賞者デビューコンサートにて神奈川フィルハーモニー管弦楽団および大阪センチュリー交響楽団を指揮した。その後、東京交響楽団、読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団をはじめ、全国各地のオーケストラに次々と招かれ、活躍の場を広げている。
2011年4月、名古屋フィルハーモニー交響楽団指揮者に就任。意欲的な選曲と若さあふれる指揮で聴衆を魅了し、2023年4月には第6代音楽監督に就任した。また、2014年4月から2022年3月まで、神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者を務めた。
海外においては、2008年および2011年にイル・ド・フランス国立管弦楽団と共演。2012年には、ルクセンブルクのユナイテッド・インストゥルメンツ・オヴ・ルシリンとともに、細川俊夫作曲のモノドラマ《大鴉》のオランダ初演を成功させた。2014年には同作品の日本公演を東京と広島で開催し、いずれも高い評価を得た。
オペラの分野でもめざましい実績を重ねており、2012年1月には、細川俊夫作曲、平田オリザ演出、オペラ「班女」広島公演で指揮し、オペラデビュー。2015年2月には、広島にて細川俊夫作曲のオペラ《リアの物語》新演出を指揮し、喝采を浴びた。同年9月にはひろしまオペラルネッサンス公演にてモーツァルト作曲《フィガロの結婚》、2016年11月には日生劇場《NISSAY OPERA 2016》にて《後宮からの逃走》、2017年3月にはiichiko総合文化センター・神奈川県民ホール・東京二期会・神奈川フィルハーモニー管弦楽団の共同制作による《魔笛》、同年5月には八王子音楽祭2017八王子市市制100周年記念にてヴェルディ作曲《アイーダ》、2022年7月には藤原歌劇団・NISSAY OPERA2022にて《コジ・ファン・トゥッテ》、2024年8月にはひろしまオペラルネッサンスにて《修道女アンジェリカ/ジャンニ・スキッキ》を指揮し、いずれも躍動感あふれる演奏で聴衆を魅了した。
これまでに、2015年渡邉暁雄音楽基金音楽賞、第64回神奈川文化賞未来賞、2016年第14回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第26回出光音楽賞、第65回横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞している。
現在、札幌交響楽団正指揮者、名古屋フィルハーモニー交響楽団音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢パーマネント・コンダクター、東京音楽大学作曲指揮専攻(指揮)特任教授を務めるほか、三重県いなべ市の親善大使も務めている。(2025年7月現在)