7月1・2日の定期演奏会は、札響名誉音楽監督の尾高忠明が「尾高惇忠の最新作」と「シューベルトの最後の交響曲」を指揮します。
最近、尾高忠明が札響で取り上げる交響曲は、マーラー、ブルックナーの第9番、シベリウスの第7番など大作曲家最後の交響曲が続いています。今年の作曲家はシューベルト。早逝の彼の最後に完成された交響曲第8番「ザ・グレイト」を取り上げます。この曲は演奏時間が約1時間にもなる大交響曲ですが、その美しさからあのシューマンが「天国的な長さ」と評したことでも有名です。
この演奏会のもう一つの注目は、尾高惇忠の新作が披露されることです。今年3月に広上淳一指揮日本フィル、野田清隆のピアノで初演されたばかりの「ピアノ協奏曲」が、早くも札幌で披露されます。しかも指揮は作曲者の弟となる尾高忠明、独奏はデビュー35周年を迎える清水和音です。作曲者自身がこの曲についてこう語っています。
-ピアノとオーケストラの関係としては、ある時は協調し、又、ある時は対峙すると言った様々な場を作り上げることが目標となりました。-
どうぞご期待ください。
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